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守るべきもの、びわ湖ヨシ紙を継ぐ西川さんを訪ねて

最近、滋賀県のオリジナルかるたや花札の耳飾りの材料として琵琶湖由来のヨシ紙を使用させて頂きました。

現場を見たがり聞きたがりな性分なので、桜の咲く季節、上記依頼者の北村さんとびわ湖ヨシ紙を作っておられる西川嘉右衛門商店さんを突撃訪問しました。

 

場所はラ コリーナ近江八幡のごく近く、私も少年時代にブラックバス釣りで訪れた西の湖と呼ばれる場所です。1月から始まった刈り取りが終わりヨシ原は焼かれた状態。そこからの新芽も少し見られました。
この辺りにはヨシ農家が10軒ほどあるらしいのですが、実際こうして自分たちで刈り取りされるヨシ農家は3軒程度になっているようです。

このヨシ原は品質日本一を誇ったヨシが育ちます。

今迄の私の認識と言えば、ヨシってヨシ紙やよしずに使われているぐらいだろう・・・という程度。

しかし、この江戸時代から続く江州ヨシを語らせたら止まらない後継者、西川嘉武さんの勢いに押されグッと興味が高まりました。

刈り取った後のヨシを長さ別に選別していた嘉武さんは全盛期の江州ヨシの状況や今を気さくに教えてくださいました。

この地域のヨシは陸ヨシで、その美しさから全国的にも有名だったのこと。

関東では「アシ」と呼ばれ白い色が好まれたようで、とにかく茶道の道具や衝立に至るまで米農家より付加価値の高い農業だったようです。

できればもう一度、その良さを認め法的にもクリアして頂きたいのはヨシのかやぶき屋根の復活です。

日本で有名なのは京都の美山のススキで出来たかやぶき屋根かと思いますが、かやぶき屋根は色々あるんだよとヨシのかやぶき屋根について嘉武さんが語りはじめられました。

見に行こうかと、歩いて数分のかやぶき屋根のお寺へ案内して頂きました。

日本では建築法でかやぶき屋根の新築はNGになったのですが、冬は暖かい、夏は涼しいという効果などからヨーロッパ、特にオランダなんかではオシャレなかやぶき屋根の建築物が建ち新しい風が吹いているとのことです。
これを紹介する良いサイトがありました。確かにかやぶき屋根のイメージを払しょくするオシャレさです!

https://www.bepal.net/natural_life/natural-living/54475

まさに今、これからの時代は新築よりリノベーションに意義を感じるという設計士の方と仕事をさせて頂いていますが、そこでも昔と今との家の持ち具合の違いに風通しの違いを話されていました。素人ながらヨシを使った風通しの良い住環境が見直されたらいいなと思います。

国の「重要文化的景観」の第1号に選ばれたこの地域、西川さんにどの季節が好きですがとお聞きしたら、ヨシの緑が美しい5~6月と答えられました。
その季節にもう一度、この地を訪れてみたいと思います。

調べる程に、興味や意義を感じてきたびわ湖ヨシ紙。

菊全1枚(≒A1枚分≒/A4サイズ8枚分)からお分けできますので、

この紙の風合いと歴史を印刷物として残してくださいませ。


ご相談はコチラから!

https://www.hakuzenp.co.jp/contact/



▼ヨシについて関心のある方へ▼

企画営業推進部 小林

 

 

 




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